3章 取材のきほん

相手が気持ちよく話せる場づくりを心がけよう

POINT

  • インタビューは相手との楽しい会話
  • 時系列を意識して話を聞こう

さて、いよいよ取材ね!準備はいい?

緊張します…。上手く話せるでしょうか。

取材は“会話する”ことよ!いつものあなたらしくいなさい。7割抑えで…。

え?ちょっとそれどういうことですか~?

基本的な取材の流れ

取材当日の基本的な流れを見ていきましょう。

企画趣旨・内容の説明
まずは今回の取材がどのような企画で、何の目的でどのようなメッセージを伝えたいかなど、改めて取材対象者へ説明します。

レコーダーのスイッチを入れる
記録用のために録音の承諾を取材対象者からもらった後、レコーダーのスイッチを入れます。

③インタビュー
取材中は場の空気を読みながら、相手と会話するようなイメージで行います。

④御礼・今後のスケジュール
取材をさせてもらったことの御礼と、原稿を確認してもらうタイミングや社内報の発行スケジュールなどを伝えます。

⑤レコーダーのスイッチを切る
すべての確認が終わったあと、レコーダーのスイッチを切ります。

円滑に取材を進めるために

アイスブレイクから始めよう

いくら準備が完璧にできていても、当日の取材で相手からよい話を聞きだすことができなければ意味がありませんよね。最初は緊張するかもしれませんが、案外、相手も緊張しているものです(特に、初対面の場合)。取材を始める前に少し雑談をはさむなど、相手との緊張をほぐす時間をつくるとよいでしょう。「雑談が難しい」と感じる方は、天気の話や、昨日のニュースなど取材にまったく関係のない話でよいと思います。
盛り上がりすぎて、取材時間が短くなっちゃった、といったことのないようにご注意を!

楽しく会話しよう

話し手と聞き手が明確に区別されることが多いので、つい勘違いしがちですが、取材も基本は「会話」と同じです。メモを取るよりも相手と話すことに集中しましょう。
相づちなどのリアクションを交えながら楽しそうに聞いていたら、話し手にもそれが伝わり会話が弾んでいくものです。そして、結果的によい取材へとつながっていきます。
まずは社内報担当者のあなた自身が取材を楽しみましょう。

話を膨らませる魔法のことば

読者へ伝えたい言葉を聞き出すことを意識しながら、いかに話を膨らますことができるかが、社内報担当者の腕の見せどころ。現在⇒過去⇒未来の順で質問をしてあげると話し手は頭の中を整理して話しやすいようです。
さらに、簡単に話を膨らませる魔法のことばがあります。それが「つまり?」「たとえば?」「それで?」「そもそも?」といった投げかけ。時系列を意識しつつ、投げかけで話を深める。ぜひ実践してみてください。

第二印象までを残そう

取材対象者は取材を受けるために貴重な時間を割いて協力してくれています。「また協力してあげたい」と相手に思ってもらえるように、最後まで丁寧な言動を心がけましょう。取材後に御礼を伝えることは当然のことですが、取材内容へのポジティブな感想を添えることで最後までよい印象を与えることができます。

また後日、原稿確認のやりとりや、社内報発行後もコミュニケーションをはかるなど、アフターフォローまで行うことで、口コミで社内報に協力的になってくれる人が増えるかもしれませんね。