7章 デザインのきほん

デザインを自分でつくるには?

デザインを自分でつくるには?

POINT

  • 「Word」や「PowerPoint」でも簡便なデザインはつくれるが、入稿には不向き
  • 「Illustrator」「Photoshop」などは、プロのデザイナーも使うソフト
  • 手軽にデザイン作成ができるオンラインツールも増えている

たのもー! 私も社内報のデザインがしたいです!

…やりたいなら止めませんけど。なんでまた?

かっこいいから!!(キリッ)

前言撤回。止めまーす

“自社でデザイン”する場合

記事を書いたり写真を撮ったりするだけではなく、自社でデザインも行い、社内に配付しているという担当者もいるのでは?
配付方法は、画像化して全社にメールで送信したり、イントラに載せたり、あるいはコピー機で出力して配っている場合もあるかもしれません。デザインや印刷などの工程を外部委託しないので、“内製”しているとも呼びます。
内製する理由はさまざまですが、デザインは、原稿を書いたり写真を撮ったりするのとはまた別のツールやテクニックが必要な作業です。

ここでは、デザインに使えるソフトウェアをご紹介します。

Microsoft Office系

WordやExcel、PowerPointは、企業に勤める方ならほとんどの方が一度は触れたことがあるのではないか、というくらい、ベーシックなソフトです。特にWordは、原稿を書くときによく使いますね。
しかし原稿にとどまらず、機能を駆使し、レイアウトや色づかいを工夫して、社内報のデザイン作成に活用することもあります。写真やイラストも自由に取り込めるので、慣れていれば、かなりのクオリティに仕上げることができます。

ただし注意したいのは、Office系のデータは印刷に適していないので、そのまま入稿することはできないことがほとんどということ。

入稿できる場合でも、印刷会社がデータ変換作業を行うため、追加の料金や日数が発生します。 そのため、使用する場合は、最終的な印刷や配付方法も考慮する必要があります。

Adobe系

Adobe(アドビ)は、アメリカに本社があるソフトウェアの会社です。
画像加工、デザイン制作、動画編集など、クリエイティブツールとしてさまざまなソフトを開発・発売しています。PDFを作成したり編集したりできる“Acrobat”は、一般でも広く使われていますね。

そのうちIllustratorやPhotoshop、InDesignは、プロのデザイナーも使っているソフト。もちろん、購入し、適したPC環境にインストールすれば誰でも使えます。
印刷を外注する場合、このIllustratorやPhotoshopのデータで入稿することが求められる場合が多く、使いこなせれば、自分ひとりですべて完結させることができます。
ただ、専門的なソフトゆえに機能も複雑で、使いこなすには専門知識や技術が必要です。
公式が発信しているチュートリアル動画や、難易度や目的に応じてレクチャーする書籍もたくさんあります。自分に必要な機能から、少しずつ使い始めるのがよいでしょう。


以下、簡単に、それぞれの特徴をご紹介します。
自分がやりたい内容に合わせて、ツールを選んでいきましょう。

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