社内報の文章「校正」「校閲」の手順とコツ

POINT
- 校正と校閲は違うもの
- 校正・校閲の基本的な手順を覚えよう

校正紙を確認してくださいと言われたけど、デザインはいいし、後は何を確認すればいいのかな?

校正は完成まであと一歩の最終段階。
入稿した素材がすべて反映されているか、文字に誤りはないか、このレイアウトで読者に伝わりやすいのかを最終確認するよの!
1.「校正」と「校閲」
みなさんは、「校正」と聞いてどのような作業を思い浮かべますか。
また、「校正」と「校閲」の違いはご存じでしょうか。
校正モレやミスを防ぎ、質を上げる校正・校閲の方法を覚えましょう!
1.1校正とは?
校正とは、印刷物等の字句や内容や体裁、色彩の誤りや不具合を確認する作業のこと。
校正では単純に文字を読めばいいというわけではなく
- 配置された文字に誤りはないか(原稿どおりになっているか)
- レイアウトに問題はないか
- 依頼した修正指示が正しく直っているか(再校以降)
などを確認していく作業のことです。
1.2校閲とは
校閲とは、事実関係と合っているか、文章内に矛盾はないかなど、原稿の内容に踏み込んで確認する作業のこと。
校閲では、入稿された原稿自体が「本当に正しいのか?適切なのか?」という視点をもって確認します。
- 事実関係と合っているか
- 表記ゆれがないか
- 不適切な表現(差別用語・不快語など)はないか
〈例〉
・個人名の漢字表記→「高橋」or「髙橋」
・カタカナ表記→「バイオリン」or「ヴァイオリン」
・営業所、新店舗などのオープン年月日、住所表記など
・会社の公式発表数字
1.3 色校正とは?
他に校正と付く言葉に「色校正」があります。
色校正とはその文字通り「色」を確認する作業です。「色校正」では本番と同じ(または近しい)紙で色が問題なく表現されているかを確認します。
〈例〉
・人物の顔色が暗すぎたり赤すぎたりしていないか?
・ロゴマークの色が合っているか?
基本的に色校正は制作工程の最終段階で実施します。「色校正」でいくつも文字内容に修正指示を入れることのないよう、前段階でしっかり確認しましょう。
2. 校正・校閲のすすめ方
それでは、校正・校閲はどのような手順で行うのか見ていきましょう。
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