8章 校正のきほん

社内報の文章「校正」「校閲」の手順とコツ

POINT

  • 校正と校閲は違うもの
  • 校正・校閲の基本的な手順を覚えよう

校正紙を確認してくださいと言われたけど、デザインはいいし、後は何を確認すればいいのかな?

校正は完成まであと一歩の最終段階。

入稿した素材がすべて反映されているか、文字に誤りはないか、このレイアウトで読者に伝わりやすいのかを最終確認するよの!

1.「校正」と「校閲」

みなさんは、「校正」と聞いてどのような作業を思い浮かべますか。
また、「校正」と「校閲」の違いはご存じでしょうか。

校正モレやミスを防ぎ、質を上げる校正・校閲の方法を覚えましょう!

1.1校正とは?

校正とは、印刷物等の字句や内容や体裁、色彩の誤りや不具合を確認する作業のこと。

校正では単純に文字を読めばいいというわけではなく

  1. 配置された文字に誤りはないか(原稿どおりになっているか)
  2. レイアウトに問題はないか
  3. 依頼した修正指示が正しく直っているか(再校以降)

などを確認していく作業のことです。

1.2校閲とは

校閲とは、事実関係と合っているか、文章内に矛盾はないかなど、原稿の内容に踏み込んで確認する作業のこと。

校閲では、入稿された原稿自体が「本当に正しいのか?適切なのか?」という視点をもって確認します。

  1. 事実関係と合っているか
  2. 表記ゆれがないか
  3. 不適切な表現(差別用語・不快語など)はないか

〈例〉
・個人名の漢字表記→「高橋」or「髙橋」
・カタカナ表記→「バイオリン」or「ヴァイオリン」
・営業所、新店舗などのオープン年月日、住所表記など
・会社の公式発表数字

1.3 色校正とは?

他に校正と付く言葉に「色校正」があります。
色校正とはその文字通り「色」を確認する作業です。「色校正」では本番と同じ(または近しい)紙で色が問題なく表現されているかを確認します。

〈例〉
・人物の顔色が暗すぎたり赤すぎたりしていないか?
・ロゴマークの色が合っているか?

基本的に色校正は制作工程の最終段階で実施します。「色校正」でいくつも文字内容に修正指示を入れることのないよう、前段階でしっかり確認しましょう。

2. 校正・校閲のすすめ方

それでは、校正・校閲はどのような手順で行うのか見ていきましょう。

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