0章 社内報担当者のきほん

社内報は何のため?初めて担当者になったらまずはターゲットと目的確認!

POINT

  • 社内報とは、社員やその家族にむけて、会社の情報を伝えるためのもの
  • 社内報の読者層は広いので、企画単位でターゲットを設定しよう
  • まずは、社内報の「発行目的」を確認することから始めよう

いきなり、社内報担当だなんて。作ったことないからわからないわ

ほとんどの人がそんなもんよ。貴重な経験だと思ってがんばりなさい

え!? あのネタとこのネタと、ソレと…う~ん、考えるの難しいから、もう全部載せちゃおっと

主役のわからない、幕の内弁当みたいになっちゃうわね

1.社内報とは?

社内報とは、社員やその家族にむけて、会社の情報を伝えるために発行する冊子やWEB、または映像などのメディアのこと。100人以上の会社になると、すべての方と直接コミュニケーションを取るのが難しくなり、社内報が効果を発揮するといわれています。

社内報は、春夏秋冬の季節にあわせた年4回の発行が一番多いようですが、毎月発行、隔月発行など、発行頻度は会社ごとに異なります。企画でいくと、たとえば春号は新入社員紹介、夏号は3月決算の会社なら決算報告、秋号は安全推進企画やCS向上、冬号には社長や役員の年頭所感などがよく掲載されています。

2.社内報の読者は、だれ?

社内報では、掲載している情報を社員に伝えることをめざしていくことになるわけですが、理念やビジョンなどの難しい情報を、難しい内容で編集して敬遠されるものになってもいけませんし、逆に、読んでもらいたいがゆえに、アンケートで人気のコーナーばかりを充実させるのも本末転倒でしょう。

社内報の発行で一番むずかしいのは、読者層が広いということにあります。

年齢でいくと、20歳過ぎの新入社員から、60歳以上の社員までと40歳以上の幅があります。

事業部、職種、勤務エリア、キャリアの違い、役職の有無など、バラバラです。
また、会社にはいろいろな考えを持った「人」がいます。
全員が同じ考えを持ち、高い温度で会社を想い、成長に向けてそれぞれが行動できるなら、
極端な話「社内報」なんていらないんです。

読者の求める「欲しい」情報に違いがあるから、社内報は企画を立てるのが難しいと思われがちです。
そこで、おすすめなのが、企画ごとに読者を設定する、というもの。

「若手社員にメッセージを届けたいから、楽しげなテイストで興味を持たせよう」
「忙しい現場社員に伝えたいから、文章よりも写真を中心に」など、人物像や行動パターンを考えた上で、企画をたてるとよいでしょう。

3社内報でできること

いきなりですが、ここで質問です。
なぜ、あなたの会社は社内報を発行するのでしょうか。

社内報担当者になったら、
まずは、社内報の「発行目的」を確認していくことから始めましょう。

たとえば、

●経営理念や経営方針の理解

たとえば、社長や経営層のインタビュー記事の中で経営理念の意味をしっかり伝えてもらいましょう。


●社員同士のコミュニケーション促進

組織の規模が大きくなるほど部門間のコミュニケーションは取りにくくなります。

さまざまな社員を取り上げるようなコーナーを設けてみるとよいかもしれません。

●会社情報の共有

社内報にニュースやトピックスなどをわかりやすく伝えていきます。


●会社の歴史を継承

これまでの会社の歩みや、受け継いでいくものを社内報に取り上げます。

社長と社員の意識にスキマがあったり、方向がブレたり、
どんな仲間が働いているのか知らなかったり、そんなさまざまな悩みがあるからこそ
それを解決するツールとして、「社内報」が必要となります。

●社内報でできること

「う~ん、全部必要そう」と思う方も多いかもしれませんね。

掲載内容はさまざまでもいいのですが、メインの発行目的は1つと考えておくことが大切。それが社内報の個性につながっていきます。