3章 取材のきほん

取材の目的と手段を知ろう!

POINT

  • 取材とは新鮮で独自性のある「材料(情報)」を「取る(集める)」ためにある。
  • 取材の種類は主にインタビュー・対談・座談会

こんど、『〇×商品の開発秘話』というのをテーマにして取材をしたいと思ってるんです!

あらいいじゃない?それで誰に聞くの?

えっと…とりあえず、プロジェクトリーダーに聞こうかな~と思ってます

とりあえずって…あのね~。取材の仕方にもいくつか形式があるの。形式によってはテーマに対する企画の内容やメッセージの伝わり方が変わるから、そこを把握しておかないとダメよ

あわっ!じゃあ先輩教えてください!私、先輩にやり方を取材します!

なんか心配だわ…

そもそも取材とは何のために行うのでしょうか?
さらに取材といってもいくつか形式があることをあなたは把握できていますか?

どの形式で取材を行うかによってもメッセージの伝え方や読後感も変わってきます。しっかりと取材の目的や形式について理解し、メッセージを伝えるための最適な方法を選べるようにしましょう。

取材の目的を考えよう!

社内報で社員に向けてメッセージを発信する時、新鮮で、オリジナリティを持った情報は興味を持ってもらいやすいものです。それを伝える手法として「取材」があります。取材では、「いつ」「誰に」「どんな」情報を届けたいのかを考え、形式を決めていきます。それによって、メッセージの伝わり方や読後感が変わってきます。

取材形式の特徴を知ろう!

取材の形式は主にインタビュー・対談・座談会の3つがあります。

インタビュー

1. インタビュー

きまった人物に対して質問をなげかけて情報を引き出します。
インタビュー形式では、テーマを絞ったピンポイントの質問ができるので、欲しかった情報を集められる可能性が高いです。さらに話を掘り下げて聞くこともできるので、より深みを持ったメッセージに仕上げることができます。

(どんなとき?)
・社長や役員のメッセージを伝えたいとき
・リーダーの仕事にかける情熱を伝えたいとき
など

2. 対談

2人の人物に登場してもらい、共通のテーマに対して意見を交わして話し合っていただきます。お互いが交わす質問や答えによって、それぞれの思考や価値観を感じることができるという特徴があります。

(どんなとき?)
・「働きやすい会社」をテーマに、人事部長と総務部長で
・「仕事への価値観」をテーマに、先輩社員と後輩社員で
など

3. 座談会

テーマに対して、複数人で意見を交わしていただきます。
たとえば、部署や世代を超えて、さまざまな社員を誌面上で結びつけることができます。複数人が揃うと、進行は難しくなるので、ファシリテーター(進行役)の“場のコントロール”がとても重要になります。
テーマの大事なところでは発言が控えめな人にも話を振るなど、全員が会話に参加できるように進めましょう。

(どんなとき?)
・家庭と仕事の両立」をテーマに、パパ・ママ社員で
・「社会人1年目を振り返る」をテーマに、新卒社員の同期で
など