7章 デザインのきほん

フリー素材&ストックフォトを活用しよう

POINT

  • 自分たちで撮れない写真は
    「フリー素材」や「ストックフォト」で探してみよう
  • 使用規定は必ず確認して、正しく利用しよう

このコラムに、
『世界中のネットワークを見守るシステム管理者!』
みたいな写真を載せたいんです

ストックフォトのサイトを探してみるか

たくさんあるんですね~!
できれば、スズキさんに似てる人がいいな…
あ、うちのシステム担当の方です

顔は無理だよ!?

「フリー素材」とは?

社内報に使用する写真は、あなた自身が自分で撮影して用意するか、社員の方に提供してもらうか、カメラマンに依頼して撮影してもらうか、というのが主な方法。
それでも、「こういう素材が欲しいのに、用意できない!」ということはありますよね。
たとえば、街並みの航空写真とか、お正月のご来光とか…。
そんなときに頼りになるのが、質の高い写真素材を提供してくれる「フリー素材」や「ストックフォト」の存在です。

まずは、「フリー素材」の特徴をご紹介します。

「フリー素材」というワードでWEB検索をすると、たくさんのサイトがヒットします。
カメラマンが、自分で撮影した写真データをサイトにアップし、欲しい人が無料でダウンロードできるという便利なサイトです。
写真以外にも、イラストやテクスチャを扱っているサイトもあります。
基本的に、誰でも無料で自由に使えますが、仕組みや規定はサイトによって異なるので、初めて利用する場合は、必ず利用規定のページを確認しましょう。
・商用利用してはいけない
・加工して転載してはいけない
など、それぞれのサイトでルールが決まっています。
また、フリーであるがゆえのクオリティの幅や、人物が得意・風景が得意といった傾向もあります。
複数のサイトを把握しておき、必要な素材によって使い分けると便利です。

「ストックフォト」とは?

「ストックフォト」は、プロのカメラマンやプロのモデルによる販売・レンタル用の写真素材。
フリー素材と違ってお金がかかりますが、クオリティが高く、モデルやシチュエーションの種類も豊富で、商用利用OKのものもあります。
「ストックフォト」を利用する場合も、まずは必ず使用規定を確認しましょう。
購入したからといって、規定を破った使い方をしてしまうと、著作権侵害になってしまうからです。

購入する時に気を付けたいことは、同じ写真でも、データの大きさによって3~4段階に金額が分かれていることです。
WEBサイトに使うのであれば小さいサイズで問題ありませんが、印刷用には大きいサイズでないと仕上がりが粗くなってしまいます。

「ストックフォト」では、一年契約の金額を払うことで、ダウンロードし放題になるといった契約方法もあります。
これは主に外部の制作会社などが利用するサービスなので、社内報でときどき使いたい、くらいの頻度であれば、都度の購入の方が安く済むでしょう。

「フリー素材」や「ストックフォト」を誌面に使う場合の注意点

正しく使えば、とても強い味方になってくれる写真素材ですが、注意したいのは、その使いどき。
きれいな写真だからといって「フリー素材」ばかり掲載していると、どこか親しみのない、味気ない誌面になってしまいます。
また、「ストックフォト」の場合は、1点ごとに費用も発生します。
「この写真は本当に必要なのか?」
「この写真の意図や目的は何か?」
といった点をよく吟味して、ぜひ効果的に活用しましょう。